情報通信システム運用管理保守

総合情報通信ネットワーク

成田空港では、空港全域に張り巡らされた光ファイバーケーブルによる高速、大容量のディジタル通信ネットワーク(LAN)、ブロードバンドネットワーク(BBN)の他、映像伝送ネットワークなど多種多様な情報伝送サービスを提供する総合情報通信ネットワークが構築されています。AICSは、この成田空港の中枢神経ともいうべき情報通信ネットワークの管理、運用、保守を一括して行っており、国際空港の運営・管理の円滑化、安全確保、旅客サービスの向上に寄与しております。

デジタル通信ネットワーク

ISDN技術をベースに音声通信やデータ通信など、さまざまな伝送路として基本I/Fから一次群I/Fに対応、空港内のどのような場所や建物からでも、利用できるよう構築されています。

映像伝送ネットワーク

空港全域にわたる保安監視用カメラ映像をはじめ、さまざまなアナログ映像を伝送する映像信号専用ネットワーク。また、映像情報圧縮技術を駆使したマルチメディアネットワーク(MMN)も整備されています。

ブロードバンドネットワーク

IT技術を結集し、両ターミナルビルを中心に、各企業間や建物間を結ぶ幹線の他、空港をご利用のお客様へのインターネットサービスなど、IP通信の基幹ネットワークとして構築。また無線LANの整備も行われ、日々進化するIT技術に対応しています。

FIS(フライトインフォメーションシステム)

FISは、各航空会社から入手するフライト情報を、成田空港を利用されるお客様や各企業様の利用目的(出発用・到着用や旅客用・空港スタッフ用など)に合ったフライトスケジュール情報として編集処理を行い配信しています。
空港の主要機能の一つであり高度な情報処理システム技術を駆使したこのシステムの365日連続稼動を支える運用技術は、AICSの技術の結晶です。

NARC

航空機運航情報管理システム

航空機の駐機スポットを管理し、運航状況に応じたアサインメントや航空機の地上移動の管理を行うNAA(成田国際空港株式会社)の運用管理業務。この業務を支援し、成田空港の航空機運航情報を一元管理する運航情報管理システムは、NAAの空港運営・管理の基幹となるシステムです。

NAAコーポレートITシステム

航空機運航情報管理システムと連携するNAAの業務系システムは、Oracle DBサーバ群、SQLサーバ群やERPシステム、グループウェアDB群とインターネット環境など、多種多様な機能やシステムで構成。AICSが行うこれらのITシステムのセンター運用とユーザー支援業務は、迅速な問題解決と最新のIT技術へも柔軟に対応できることが要求される運用技術です。

航空保安無線施設保守

成田空港には航空機を安全かつ確実に離着陸させるためにILS(LOC、GS、DME、MK)やVOR/DMEなどの施設があります。特にILSは、指向性など無線の特性を活かした非常に精度の高い電波を発射し、着陸する航空機に対し滑走路への進入コースを指示する着陸援助施設で、航空機の安全運航上極めて重要な施設です。AICSは、成田空港におけるこれらの施設の安定運用のために有資格者により24時間体制で保守を実施しています。

航空保安無線施設

AICSは航空保安無線施設の安定的な運用を確保するために、成田空港の離発着をサポートしています。

グライドパス/ILS-DME

グライドパスは航空機に対して滑走路上の接地点に向け降下角3度を示す電波を提供しています。
ILS-DMEはアンテナからの距離が連続的に測定出来る電波を提供しています。

VOR/DME

VORは航空機に対しVOR局からみた磁北を基準とした方位情報を提供し、DMEは航空機に対しDME局から距離情報を提供しています。

管制施設

成田空港を離発着する航空機ならびに上空を航行する航空機の管制業務を支援する管制施設。管制官とパイロットが使用する対空通信施設や、成田上空半径約460kmの空域を飛行する航空機を監視している山田ARSR局等があります。AICSは安全な空の交通を支えるために24時間体制で保守を実施しています。

管制施設

航空機の管制業務を支える管制施設。AICSは施設の保守を実施し安全な空の交通をサポートしています。

対空通信施設

管制官とパイロットが離着陸などに使用する無線施設です。

山田ARSR局

山田ARSR局(山田航空路監視レーダー)は約460kmの空域を飛行する航空機を監視しています。

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